[BRAHMAN/梵] 2021年 40.9×31.8(cm)

インド哲学における、すべての事象の根底にあるといわれる”梵(ブラフマン)”の姿を独自の解釈で描きました。
何も無い空間に浮かぶ不定形なブラフマンの周りを、私たちの住む世界を含む空間の層が取り囲む様に折り畳まれて存在している様子を表現しています。
赤い色はブラフマンの神聖さや高貴さを表し、重なった層は私たちが住む世界とは別の世界の存在を示唆しています。
また、私たちの住む世界を平面で表現し、その中にキュビスム的手法で折り重なるように人間や動植物等を描く事で、
全ての事象が複雑に影響し合い、この世界を形作っていく様子を表現しました。
さらに、下部に”梵”の漢字を書き込む事で私たちの住む世界はブラフマンの一部であり、
一人一人の自我(アートマン)とブラフマンは同一であるという梵我一如の精神性を表現しました。
BRAHMAN/梵 2021
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